「自分らしさ」の落とし穴。

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アートセラピー 雑談

こんにちは。自己肯定感を高めるアートセラピーを提供しています、アートセラピールームPOFの清水です。
「自己肯定感」をテーマにしていると必ず出てくるワードとして「自分らしさ」といった言葉があります。

 

しかし、「自分らしさ」ってなんでしょう。

「自分らしく生きよう」と言われるたびに、「今のままの私ではいけないのだろうか」と不安になることはありませんか?

「自分らしさを分かっていない自分は未熟者なのか」

「自分らしくいれない自分は、弱くウジウジした人間だと思われているかもしれない

といった気持ちになる方は少なくないと思います。

 

今はネット記事、ブログ、SNSなどを通じて、自己啓発系の情報が否応なしに目に入ってきます。

「自分らしく自由に生きるために、これをしろあれをしろ」と色んな媒体に書かれてはいるけれど、その通りにすることが果たして本当に自分らしいのだろうか…。

 

例えば、「嫌われる勇気を持とう」と言われたところで、嫌われるのが怖い人にとっては、苦痛を感じるんじゃないでしょうか。

「自分の気持ちを主張しよう」「NOと言う勇気を持とう」とだけ言われても、できないことはできないし、無理に形だけ整えても、無理をしているだけで、それはもはや自分らしさではない。

(屁理屈こねているようですが。笑)

NOという事も、嫌われる勇気も、もちろん大切なことですが、
要するに大切なのは「自分がそうしたいかどうか」「自分にとってこころよい選択と思えるかどうか」です。

答えは自分の中から見つける。のが自分らしさだと思うからです。

 

本当の自分らしさって何だろうと考えたとき、

そんなものは決まった形では存在しないだろう。と私は思います。
なぜなら「自分らしさという定型」がもしあるなら、それを維持するためには意識的努力が必要だから。

人は弱い。

いつも同じじゃない。刺激を加えられたらアメーバのように形を変える。今日は三角でも明日は四角かもしれない。

真面目だといわれる人にも、遊び心や怠け心は当然あるし、むしろそちらの方が強いから自分を律しているだけかもしれない。

そんな人に「真面目」なのが自分らしさだと言えば酷だし。
じゃあ逆に「本当は遊び人」なのが自分らしさだよと言えば、違う、そうなりたくない。と感じるでしょう。

一概に自分らしさなんてものは決められないし、

「遊びたい気持ちはあっても真面目でいたい気持ちが勝る」瞬間や

「しっかりしていたいけど、自分の中でくすぶる怠け心に負ける」瞬間も、

その全体的な在りようや変化を本人がリアルに感じていることこそが自分らしさだろうと思います。

 

自分らしくあるとは、

今自分の中に生まれる感情や意志を否定せず受け入れ続けていくことの連続ではないでしょうか。

嫌われる勇気を持とうといわれたところで、嫌われるのが怖いと思う自分がいる。人に気を遣う自分がいる。そういったことをまるごと認めていい。

でも本当は疲れたな、本当はこう言いたかったなと思うことがあれば、それを大切にしよう。口に出せなくてもいいから。

よくないのは、
愛想笑いが板についたせいで、本来の自分の感情が無意識に排除され自分でも気づけなくなっていること。
正しくあろうとして、正しいと思えない側面を排除して無いものとすること。

完璧な人間はいない。

清濁併せ呑むくらいの気持ちを自分自身に持ってあげるのがいいんじゃないでしょうか。
私は個人的に「清濁併せ呑む」という言葉が好きです。(笑)

「自分」とは決まった形ではなく、どんな形にもなりうるし、それを常に自ら感じることが出来る。

常に感じることが出来れば、どんな形の自分でも大丈夫と思える。

どんな自分でも大丈夫と思えたら、ヒトは強くなるし、どんな自分も「自分」だと思ってしまえば、それが自分らしさではないでしょうか。

 

取り留めなく思いついたことを書いてしまいましたが、結論。何が言いたかったかというと。

「自分らしく生きる」ってことを考えたとき、

人やネット記事、本などから有益な情報はたくさん得られますが、

自分らしくあるために「こうしないといけない」「こうじゃないといけない」と自分を追い立ててしまっては本末転倒です。

他者の考えを真面目に聞きすぎてしまうことは、「自分らしさ」に矛盾が生まれやすいという事です。ですからなんでも話半分程度にしておいて、

最終的にはやっぱり自分と相談することがいいと思います。答えは自分の中にあると思うので。あなたはあなたの考えや気持ちを大切に生きたらいいんです。

 

けどそれ自体がうまく見つけられない時には、アートセラピーを使って自分と相談してみることもおすすめです。(アートセラピーは自分と相談するのにはとても効果的なツールです。)

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