「なんだかちょっと生きづらい」アダルトチルドレンかも?

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アダルトチルドレン 未分類

アダルトチルドレンという言葉を知っていますか?

アダルトチルドレンとは、元々はアルコール依存症の親に育てられた子供たちAdult Children of Alocoholic(ACOA)を意味して生まれた言葉ですが、その後アルコール依存症の親だけでなく、不適切な養育者に育てられた子供たちの意味として使用されるようになりました。

それぞれの家庭には何らかの問題があって当然、と考える人は多いですが、

とりわけ養育者からの肉体的、心理的虐待、ネグレクト、機能不全家族など、厳しい環境で育った人が、大人になってからも尚、生きづらさを抱えていることは想像に難くないでしょう。

アダルトチルドレンの人たちが抱える悩み

▼以下のようなものが例として挙げられます。

極端な人間関係
極端に人を避ける、極端に依存する、猜疑心が常に拭えない…など

不安定な心
うつ病や双極性障害、不安症など何らかの精神障害を抱える可能性がある

自己を否定的に捉える
自分を大切にできない、自分を犠牲にする、自己評価や自尊心が過度に低い

生きづらい
人間関係が上手くいかない、心が不安定、自分も親と同じことをしてしまうのではという不安などにより、自分の人生をめいいっぱい生きられない

アダルトチルドレンの人の中には、非常に勤勉で有能な人も多く存在します。
「社会的にはなんとかうまくやっている、でも、いつまでたっても自己評価は低いまま。」
「表面的な人間関係はそれなりだけど、深い関係を築けない。」
一見普通だし、病気というほどでもないけれど、その内面は非常に脆く、精一杯のところでなんとかやっている、という方が、世の中にはたくさんいらっしゃいます。

アダルトチルドレンにはどんなタイプがあるの?

・ヒーロー型
しっかりもので頑張り屋さん。
親を喜ばせるため、家庭内の雰囲気を良くするために無理をして優等生であろうとしている。
何かのきっかけで、頑張っていたことや優秀だったことが上手くいかなくなった時に、心が折れてしまったり無気力になってしまう可能性もある。

・スケープゴート型
家族の中で問題児の役割を引き受ける。家族のバランスをとるためのいわば生贄のような存在となると言える。
家族の鬱憤や怒りなどのネガティブな感情を引き受ける。

・ケアテイカー型
家族が崩壊しないように自らが犠牲となり緩衝材となる。
愚痴をきいたり、家事をしたり、自己犠牲的に家族の世話をする。

・道化師型
家庭内の雰囲気を良くするために、おどけてみせたり、ひょうきんなことをやったりする。
明るい性格のように見えるが、常に周囲の顔色を伺い、心は落ち着かない。

・いない子
家族の中で存在を消す。
家族との関係を持たずに、家の中でもひっそりといない者のように過ごす。

どうしたら幸せになれる?

今現在ある問題に対処する

今現在、何らかの精神的、身体的症状があり、それが生活や社会活動に支障をきたしている場合の支援:

精神科医による薬物療法
身体的症状、気分の変調など様々な症状の緩和に役立ちます。

心理専門職による心理療法
起こっている問題の本質を改善するため、心理専門職とカウンセリングを重ねながら、本人の問題に適した介入を行います。

過去の問題を整理する

過去のトラウマにとらわれている場合、それを整理し、自分自身の人生を取り戻すことが大切です。

もちろん過去は変えられませんし、原因と考えられうる養育者を必ずしも許したり和解をする必要はありません。
しかし目的は、原因を追究し誰かを憎むことではなく、あなた自身が本来の自分を取り戻し、自己の人生を歩んでいくことです。

セルフ・ヘルプグループ
共通の体験や悩みを持つ人たちが集まり、問題の解決・軽減を目指します。
孤独感の緩和や、抱えている生きづらさの共感が、回復を助けることもあります。
また、他者の話を聞くことで、客観的な視点から自分の問題を見ることができるようになります。

カウンセリング
心理専門職との語り合いの中で、過去の問題を整理し、過去の出来事の捉え方を少しづつ変容していけるよう目指します。
それは、今現在抱えている問題の根本にアプローチすることにもつながります。

アダルトチルドレンは、それ自体が精神障害ではなく、また脳の疾患でもありません。
こころが疲れきってしまった、麻痺してしまった、上手く機能しなくなってしまった、それゆえに、生きづらさや、人間関係の困難が生じてしまっている状態です。

そのため、カウンセリングによる自己像コミュニケーション能力の再構築や、過去の整理による心理面のケアが大変重要になります。

まとめ

過去の問題というものは根強いものです。そしてそこで培われた性質とは、アダルトチルドレンの人たちが過去の過酷な環境の中で生きていくのに、必要な術だったのでしょう。
そのような過酷な境遇を生き抜いてきただけで、充分すごい人のはずです。

適切な援助を活用することで、時間はかかるかもしれませんが、以下のような変化が得られます。
・自分を大切にできるようになる
・良い人間関係を築けるようになる
・過去と決別し、自己の人生を生きる(自立)

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